出店の用心棒 小冊子②「店主は客を愛し、用心棒は店を愛す」

比嘉 今回新装工事をお願いした「酒と華ききょう」は、次は業態変更でこんな店をやっていこう!というのが既にあったんですよ。それが、今回作って頂いたハコ (立地、外装・内装)とマッチングしてるなと。

 

記者 非常に不思議なんですけど、お店の中にいらっしゃるのは明らかに別々のお客様の集まりなのに   一体感がありますよね。

 

 

比嘉 そうですね!

結局僕らは「繋げ役」みたいになっているというか。 マッチングの話だと、今日の店舗内のミーティングとかでもそうなんですけど、みんな好き勝手にこんなことやりたいとか言ってくる。出来ることと出来ないことがあるので、じゃあ精査しようよっていうところから話を整理するんです。

アイディアはいいんだけど「それ全方向取りにいこうと思ってないか?」とか・・・。ちゃんとターゲットを決めてやんないとそれこそ一万円が高いわけでもないし、二千円が安いわけでもない。
それをどうやって価値を提供できるか?
ってところなんです。そこがちゃんと合ってないといけないんで、もう一回そこを決めません?っていう話合いになっていく。
それがマッチングということだと思うんです。

 

此処で新しいニーズを作る

     それだけのために動く

記者 今はデリバリーサービスがありますけど、

「此処の立地に、こういうコンセプトのお店を出す」っていうのが大事だと思うんです。
比嘉社長はいつもどうやって決めていらっしゃるのでしょうか。

 

比嘉 僕は、基本的にお店を出した後を作る側なので放り出されて「やってくれ」という立場なんです。

「此処で新しいニーズを作る」それだけのために動いているので、実は商材はなんでもいい。
居酒屋でもなんでも。うちはビストロですけど。

 

記者 かっこいい。逆にそれは腹が決まってますね。