出店の用心棒 小冊子①「店主は客を愛し、用心棒は店を愛す」

出店の用心棒小冊子は、用心棒とお客様の対談を記録したものです。

このたびは、ご依頼人 株式会社GLOWBAL CONNECTION
代表取締役 比嘉涼 様 と対談させて頂きました。

 

飲食店の価値

秋山 お客様はどうしてもお店を比較しますよね。 このサービス、この価格で違う店でどう感じるか、  お得感、満足感。常に感覚的に天秤にかけていて、傾いたほうに流れていってしまう。決定打は価格じゃない、クオリティじゃない、雰囲気だけでもない。

及川 価値ですよね。 

比嘉 一万円で満足するのと、高いと思うのと同じ  お金でも気持ちで違う。

秋山 お金を持っている人こそ、そこは厳しいですね。 ハイランクのお店にしていこうと思うと 自分たちがお客様と同じ目線に立って、それなりのことをしていないとお客様はすぐ離れてしまう。

及川 「こんなお店に行っているんだ」というステイタスを求めたら、店舗のきれいさ、かっこいいなという環境も大事ですし。

秋山  これを食べることによって自分がどんな気持ちになるんだ、満足できるんだっていうものがあるなら金額じゃない。

記者 その点については、今日お邪魔した「大衆ビストロ煮ジル 学芸大学」さん、 「酒と華ききょう」さんは絶妙じゃないですか。

比嘉 僕らはコンセプトとターゲットがちゃんと  マッチングしてるっていうのがあるんで。

今回新装工事をお願いした「酒と華ききょう」は、次は業態変更でこんな店をやっていこう!というのが既にあったんですよ。それが、今回作って頂いたハコ (立地、外装・内装)とマッチングしてるなと。

記者 非常に不思議なんですけど、お店の中にいらっしゃるのは明らかに別々のお客様の集まりなのに 

 一体感がありますよね。

比嘉 そうですね!

結局僕らは「繋げ役」みたいになっているというか。 マッチングの話だと、今日の店舗内のミーティングとかでもそうなんですけど、みんな好き勝手にこんなことやりたいとか言ってくる。出来ることと出来ないことがあるので、じゃあ精査しようよっていうところから話を整理するんです。